クチャルのニールセン交響曲全集 とヴァンスカ盤再び

ニールセン 交響曲全集
テオドレ・クチャル指揮  ヤナーチェク・フィルハーモニー管弦楽団(2005)
テオドレ・クチャルという人は、全く知らないのだけれど、ネットで評判が良かったので気になって買ってしまった。
全てではないが概ね弱冠遅めでしっとりとした抒情的な演奏。個人的には今までで一番好みかもしれない。ヴァンスカ盤とどちらをとるかは難しいが。
これからこのクチャルという人も気にかけよう。

 

ニールセン 交響曲全集
ヴァンスカ指揮 ラハティ交響楽団
ベルグルンド、ヤルヴィ、クチャルと聴いてきて、あらためてヴァンスカ盤を聴いてみると(以前、速めのテンポ設定か?と書いたが、逆に遅い部分もあった)透明度抜群の演奏で、個人的好みでいうと僅差でクチャル盤よりヴァンスカ盤をとる。
やはり特筆すべきは第5の小太鼓のアドリブで、最初に聴いたために、みんなこんな感じかと思ったのだが、実はヴァンスカ盤が特別だった。小太鼓が管弦楽と時間軸をづらしてアドリブで叩くために、その終了時のカタルシスは半端ではない。これは後世に残すべき名演と言える。