シベリウスとカレワラ その2

シベリウスとカレワラ その2
先日は、シベリウスの「レンミンカイネン組曲」とフィンランドの民族叙事詩「カレワラ」について書いたが
http://blogs.yahoo.co.jp/hakuasin/32844747.html
シベリウスはまだまだ「カレワラ」を題材にして曲を書いている。

シベリウスの最初の交響曲「クレルヴォ」(合唱付き交響曲)は、「カレワラ」第31~36章、一族が皆殺しにあったために、生き別れになった兄妹が、兄妹と知らずに再会し結ばれ、真相を知った妹は川に身を投げ、兄は一族を滅ぼした者たちに復讐を遂げた後やはり自殺する、という「カレワラ」の中でも特に印象深い悲劇である。

交響詩「ポホヨラの娘」は第6~第9章、
ソプラノ独唱付き交響詩「ルオンノタル(大気の乙女)(大気の精)は第1章の天地創造
バリトン独唱と合唱付き交響詩「火の起源」は第47~49章、
混声合唱と管弦楽による「ワイナミョイネンの歌(ヴァイノの歌)(ヴァイノ賛歌)」は第43章に基づいている。

この中では残念ながら「ワイナミョイネンの歌」だけが手元に無いな。かの「シベリウス大全集」(実質は選集)
http://hakuasin.hatenablog.com/entries/2012/08/28
からも漏れている。しかし、ちゃんとヴァンスカの録音が発売されている。