進撃の巨人

進撃の巨人 諫山創
以前話題になった時に2巻ほど買って、このまま延々と謎をひっぱるのだろうな、と思ってそれ以降は買わなかった。
最近アニメ化のせいか人口に膾炙するようになって、奥さんや娘も語りだしたので、2巻までならあるよ、と渡したら案の定はまって、現在出ている10巻まで買ってしまったようだ。
で、遅ればせながら読んでいる。
絵が下手だ、とはよく語られることだが、この人は構図、画面構成、画面展開には天才的なものがあると思う。実写、アニメにかかわらず、監督向きなのではないだろうか。
また、内容は哲学的ともいえる。以前
SFとは、日常では想像のつかない環境、状況を設定し、その中における人間(とは限らないが)の思考、精神のありよう等を考察することにより、逆に「では、はたして人間とは何か?」を探求できる文学ジャンルだと思っている。
と書いたことがあった。
http://hakuasin.hatenablog.com/entries/2006/02/06
進撃の巨人」もそういうSFに数えられるだろう。
結末は決まっているようだが(個人的にはタイム・トラヴェル的円環形式とみているが)編集者が欲を出して、無駄に結末を先延ばしにしないことを祈る。