光瀬龍「銹た銀河」

光瀬龍「銹た銀河」(1987)
「派遣軍還る」(SFマガジン版)と同様、萩尾望都が表紙のこの作品は、寡聞ながら全く知らなかった。SFマガジンに1980年から1981にかけて連載されていたものを全面的に再構成して出版されたもの。たぶん本格SFとしては光瀬龍最後の作品であろう。
それだけに集大成の感もあるが、すべての謎が解ける最終章の展開は、さんざんSFを読んできた私にとっても驚天動地であった。