クリフォード・D・シマック「マストドニア」と「ルール18」

クリフォード・D・シマック「マストドニア」(1978)
個人的には、タイム・トラベルによる恐竜狩りとかは、あまり気分が良いものではないし、タイム・パラドックスも心配だ。勿論シマック自身が恐竜狩りを肯定しているわけではないだろうが。
それでも、タイム・トラベルの鍵を握る異星人の正体の段になると、お馴染みのシマック節が楽しめる。

クリフォード・D・シマックの"Rule 18"
「マストドニア」の解説にシマックの未訳の作品の内容がちらちら載っていたのだが、その中に

タイム・トラベルによって結集された史上最強の花形スポーツ選手の活躍を描く「ルール18」

という記述があった。
真っ先に思い出したのが、映画「フィールド・オブ・ドリームス」で「もしかして元ネタ?」と思ったのだが「フィールド・オブ・ドリームス」はちゃんと別に原作がある。
海外ウィキペディアで調べたら"Rule 18"は1938年に発表された短編で、スポーツは野球では無くフットボール(アメリカだからサッカーではなくアメフトだろうな)とのこと。
1990年に"The Autumn Land and Other Stories"という短編集に収録されているので、「フィールド・オブ・ドリームス」の原作者はこの作品を知らなかった可能性はある。
読んでみたいが、残念ながら未訳である。