ストラヴィンスキー「火の鳥」

ストラヴィンスキー火の鳥
シャルル・デュトワ指揮 モントリオール交響楽団(1984)
往年のプログレ・ファンはたいていそうだったと思うが「火の鳥」という曲に初めて触れたのは、イエスのアナログ3枚組ライブ・アルバム「イエスソングス」である。
コンサートのオープニングに「火の鳥」の「終曲」が会場に流れ、終わったところでそのまま同一コードの「シベリアン・カートゥル」が始まる、という趣向だった。
ちなみにアマチュアバンド時代に真似をして、ベートーヴェンの運命の最終楽章をライブハウスでかけてもらって、Cメジャーで終わったところでCmの曲を始めたことがあった。案の定「イエスかよ」の茶々が入った(笑)しかもレコードと微妙にチューニングがづれていた(爆)
というわけで(前置きが長い(笑))全曲を意識して聴くのは今回が初めて。
バレエ音楽だからあたりまえだが、最初は情景描写に力が入り過ぎている感があったが、だんだんに面白くなってきて、さすがに「ペトリューシュカ」「春の祭典」と共に、ストラヴィンスキー3大バレエ音楽と言われるだけのことはある。「春の祭典」の原始主義への萌芽も見られる。