ストラヴィンスキー「ペトルーシュカ」4種

ストラヴィンスキーペトルーシュカ」(1947年版)
リッカルド・シャイー指揮 ロイヤル・コンセルトへボウ管弦楽団(1993)
乱暴な言い方をすれば、この曲は「火の鳥」と「春の祭典」の両方の魅力を兼ね揃えた曲で、実に面白い。こういう、俗っぽさに堕さない現代音楽風な曲は大好物で、今まで知らなくて損をした気分。

ストラヴィンスキーペトルーシュカ」(1911年版)
ピエール・モントゥー指揮 ボストン交響楽団(1959)
バーナード・ジゲラ(ピアノ)
リヴィング・ステレオBOXの1枚である。
上記のシャイー版は1947年版だった。
以下ウィキペディアより
1911年版 4管編成と大きい編成だが、ティンパニが単純に書かれ、トランペットも少し活躍が少なく、地味な印象がある。
1947年版 オーケストラを3管編成に縮小した改訂版。新古典主義に転じてからの編曲であるため、1911年版に比べてドライな印象を与えるがカラフルに聞こえる。
とのこと。
しかし、シャイー版には精緻さでは若干劣るものの、細部をものともしないダイナミックな演奏で、この演奏に限ってい言えばちっとも「地味」ではない。

ストラヴィンスキーペトルーシュカ」(1911年版)
第1場『謝肉祭の市場』 第4場『謝肉祭の市場』夕方
トスカニーニ式 NBC交響楽団(1940)
トスカニーニ・BOXである。モントゥー盤同様1911年版でである。いかにもトスカニーニらしい、勢いのある演奏だと思う。

ストラヴィンスキーペトルーシュカ」(1911)
ブーレース指揮 ニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団(1971)
かの名演、ブーレーズ指揮、クリーヴランド管弦楽団(1969)の「春の祭典」にカップリングされている「ペトリューシュカ」である。
悪くはないのだが、思ったよりもオケの統率がとれていない。どうしても「春の祭典」のような精緻さを期待してしまうので、これは期待外れ、シャイー盤のほうがよほど好ましい。