ドイル傑作集 2 3 と漫画で得た知識

コナン・ドイル「ドイル傑作集 2 海洋奇談編 」「ドイル傑作集 3 恐怖編」
いちいち作品は挙げないが、さすがにドイルだけあって、面白く読み応えのある作品揃いである。
前述のとおり、新潮社文庫だが、数年前に創元推理文庫が別編集のドイル傑作集を全5巻が出している。
新潮社版と若干かぶるが、こちらも読みたいところ。

 

漫画で得た知識
ドイル傑作集「海洋奇談編」を読んでいて、思い出した漫画がある。
タイトルも作者も覚えていないが、たぶん40年以上前の作品だと思う。
ある男Aが気が付くと、小さなボートの中で、まわりは一面の海で、島影も無く、風もない炎天下。
そのままAは飢えと渇きに苦しんでゆくのだが、確かその船に手記が置いてあって、その手記に書かれた通りの事がAのまわりに起こってくる展開だった気がする。
そして飢えと渇きが限界に来た時に、手記にある通りに水と食料が乗った何かが流れ着いてくる。
Aは慌てて飲み食いするが、飢えと渇きが限界に来た体に、いきなり飲み物、食べ物を入れてしまったので、そのまま死んでしまう。
実は、これはBという男の復讐であった。
以前に、Aの裏切りにより、やはり海の上に取り残されたBが、九死に一生を得たのち巨万の富を築き、復讐のために、人工の空間に海を再現して、Bをさらってきて同じ目に会わせたのだ。
手記は、Bが漂流してきたときにしたためたもの。
なぜBが助かったかというと、同じように水と食料が流れてきたのだが、Bは慌てずに少しずつゆっくりと飲んだり食べたりしたので助かった。
Aにもその知恵があったら助かった。BはAが助かるかどうかをA自身にゆだねたのだ。
という話。

で、何が言いたいかというと
「飢えた時には、少しづつ飲み食いしないと大変なことになる」
という事が、子供心にしっかりと刻みこまれた、という話。
そういえば、玉ねぎのみじん切りののやり方は「包丁人味平」で学んだ。
けっこう昔の漫画で得た知識ってあるものだ。