ボロディンのピアノ曲と歌曲

ボロディンピアノ曲
ボロディンピアノ曲も気持ちのいい曲ばかり。透徹性と抒情性が、ちょうどよいバランスで心をいやしてくれる。以下にBOX収録曲を挙げる。
最後の曲はラヴェルの曲。以前「ドビュッシーラヴェルといったフランスの作曲家にも影響を与えた」と書いたが、当時の作曲家が、確固たるボロディン・スタイルというものを認識していた、という証拠になるであろう。

組曲
スケルツォ 変イ長調
中央アジアの草原にて(4手ピアノ版)
変化のない主題によるパラフレーズ(全曲)
タランテラ ニ長調(4手ピアノ)
アレグレット 変ニ長調(4手ピアノ)
スケルツォ ホ長調(4手ピアノ)
悲しいアダージョ
ポルカ『エレーヌ』(4手ピアノ)
ラヴェルボロディン風に

マルコ・ラペッティ(ピアノ)
ダニエラ・デ・サンティス(ピアノ)
ジャンパオロ・ヌーティ(ピアノ)

「小組曲」より

 

ボロディンの歌曲
ボロディンの曲は、当然ながらロシア的なのだが、あまり泥臭いと感じたことは無い。
ところが歌曲になると、とたんに泥臭くなるのが面白い。ロシア語だから、というだけではない気がする。

以下にBOX収録曲を挙げる
美しい乙女は私に愛想をつかした
友よ私の歌を聞いて
美しい漁夫の娘
暁よなぜそんなに早いのか
眠る王女
私の歌は毒に満ちている
海の女王
間違った音符
暗い森の歌
私の涙から

傲慢
遥か祖国の岸辺を求めて
よその家では
不思議の園
アラビアの歌

マリアナ・タラソワ(メゾ・ソプラノ)
コンスタンティン・プルジニコフ(テノール
アンドレイ・スラヴニー(バリトン) 他
ユーリ・セロフ(ピアノ)