ショスタコーヴィチ 祝典序曲 組曲「馬あぶ」

ショスタコーヴィチ  祝典序曲
クチャル指揮 ウクライナ国立交響楽団
スターリンの死の翌年に完成されたことから、スターリン体制からの解放を密かに祝って作曲されたのではないかと訝る向きもある」という曲。
交響曲第10番の時、スターリン体制終焉の解放感、と書いたが、素直に解放感を感じるなら、こちらの曲の方であろう。

ショスタコーヴィチ  組曲「馬あぶ」
クチャル指揮 ウクライナ国立交響楽団
映画「馬あぶ」からの組曲で、「馬あぶ」とは19世紀のイタリア独立運動のリーダーの仇名だそうだ。
さて、曲は徹底した世俗曲で、ここまで徹底するとかえって清々しい。ショスタコーヴィチの曲の中でも、もっともキャッチャーな曲群と言える。
ちなみに第11曲「情景」はチャイコフスキーの「白鳥の湖」第12曲「フィナーレ」はプロコフィエフの「スキタイ組曲」を髣髴とさせるメロディがある気がするが、オマージュか?
有名な「ロマンス」