ショスタコーヴィチ 交響曲第13番「バビ・ヤール」

ショスタコーヴィチ  交響曲第13番「バビ・ヤール」
ロストロポーヴィチ指揮  ワシントン・ナショナル交響楽団
ニコライ・ギャウロフ(Bs)
バルシャイ指揮 ケルン放送交響楽団
セルゲイ・アレクサシキン(Bs
バス独唱と合唱付きの5楽章形式の交響曲
「バビ・ヤール」とは、ナチス・ドイツによるユダヤ人虐殺が行われたウクライナキエフ地方にある峡谷との事で、ナチスを引き合いに出して、ソ連自体を批判しようとした曲で、当局よりかなりの圧力があったらしい。歌詞の一部を改変して初演が行われたが、現在では元の歌詞で歌われるとか。
民族音楽臭もある、切々たる音楽で、ショスタコーヴィチが込めた思いを感じる事ができる。ショスタコーヴィチの最高傑作と推す声もあるが、わからないではない。
バルシャイは最初から全開のオペラかオラトリオのような演奏だが、ロストロポーヴィチは比較的抑え気味に始まり、宗教音楽的である。個人的にこの二人の比較は今までことごとくバルシャイを選んできたが、この曲に関してはロストロポーヴィチの方か好みかな。