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鯨統一郎「堀アンナの事件簿」「堀アンナの事件簿2」

鯨統一郎「堀アンナの事件簿」「堀アンナの事件簿2」
音楽でも本でも、一人の作曲家や作家を集中して読む傾向にある。
なので、鯨統一郎も一時期集中して読んだが、その後は書店で見かけるたびに気になるものは買ってはいたが未読のものが何冊かあった。しかし、これを書店で見つけた時は事情が違った。
「堀アンナ」=「ポリアンナ」であり、改題前のタイトル(副題になっている)が「ABCDEFG殺人事件」である。クリスティだ!主人公のアンナが心因性ショックで耳が不自由、そして一緒に買った「堀アンナの事件簿2」はHからWまで、つまりXYZを残している。つまりエラリー・クィーンのドルリー・レーン・シリーズだ!これは読まずにいられないではないかっ!(以下ネタバレ注意)
そして読んでみると、怒涛の展開にあきれるやら感心するやら。堀アンナは探偵事務所のアルバイトなのだが、2話目で恋人になったばかりの同僚が死に、3話目で探偵事務所の女所長が死に、探偵事事務所は18歳の堀アンナだけになる。しかしその後、梁山泊のように目の不自由な女性、口のきけない女性が傘下に入り、探偵事務所は盛況を迎える。
しかし、名探偵は堀アンナではない(笑)
このシリーズは「安楽椅子探偵もの」である。しかし、ミステリー・ファンの誰もが知っている「安楽椅子探偵もの」ではない!文字通りの「安楽椅子探偵もの」なのだっ!
本当にこの人のアイデアは凄いな。