イエス「究極」「トーマト」

イエス「究極」(1977)
1970代前半に一世を風靡したプログレも、1970年代後半になると、その勢いは衰え、各バンドはポップス化の道を模索し始めたりする。
イエスもその類に漏れずに、このアルバムは、最後の長尺曲(15分)以外は、比較的キャッチャーかつストレートな構成の短めの曲で占められている。

イエス「トーマト」(1978)
ポップス化、コンパクト化はさらに進むが、プログレ的インプロは手抜き無く、かえって密度が濃くなっている。
その分、聴き応えはあるのだが、ポップス、プログレのどっちつかずの中途半端感は残る。
そのせいもあるのか、昔からのファンは離れ、新しいファンは付かず、ジョン・アンダーソン、リック・ウェイクマンが脱退という事態になる。