メンデルスゾーン 交響曲第1番他

メンデルスゾーン
交響曲第1番 ハ短調
サヴァリッシュ指揮、ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
華麗なるカプリッチョ ロ短調
デレク・ハン(ピアノ)
ガンゼンハウザー指揮 イスラエル室内管弦楽団
序曲「静かな海と楽しい航海」
グッドマン指揮 ハノーヴァー・バンド
シューリヒト指揮  シュトゥットガルト放送交響楽団
メンデルズソーン最初の交響曲と次の交響曲の間に作曲された2曲を聴く。
交響曲第1番はなかなかに激烈であるが、読後感ならぬ聴後感がさわやかなのは、メンデルスゾーンの本性からくるんだろうな。フィナーレにフガートがあるのが個人的には嬉しい。こんなにいい曲を今まで聴いた事がなかったのはもったいない。しかし15歳の時の作品とは・・・・天才なんだなあ。
サヴァリッシュシューマン交響曲全集の名盤があるが、このBOXに収録されたメンデルスゾーン交響曲全集も名盤の予感がしてきた。
「華麗なるカプリッチョ」は10分程度ながら1楽章形式のピアノ協奏曲ともいうべき力作。
「静かな海と楽しい航海」はゲーテの詩がテーマとなった標題音楽。同様に海的テーマの「フィンガルの洞窟」のような陰影の深さがないのは、表題通り「静か」で「楽しい」がテーマだからと思ったが、シューリヒトの演奏(シュトゥットガルト放送交響BOX)聴いてを愕然、全然次元が違う。
こういう演奏で聴かないと、この曲が「フィンガルの洞窟」に匹敵する曲だとはわからない。定期的にこういう演奏を聴かないと、耳のレベルが下がってくるな。気を付けよう。