メンデルスゾーン「アンティゴネ」「スコットランド」

メンデルスゾーン  付随音楽「アンティゴネ
ゾルテス指揮、ベルリン放送交響楽団
ギリシャ悲劇「アンティゴネ」のための音楽。
ちなみに「アンティゴネ」はエディプス・コンプレックスのの語源となった、オイディプスの娘。
付随音楽と銘打たれているが、悲劇的な序曲以外はほとんどがセリフを間に挟んだ合唱曲で、世俗的オラトリオとして聴くことも可能。

 

メンデルスゾーン  交響曲第3番イ短調スコットランド
サヴァリッシュ指揮、ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
メンデルスゾーン最後の交響曲である。着想自体は、交響曲第4番「イタリア」のイタリア旅行の前の、スコットランド旅行の際に得たのだが、多忙のために中断され10年越しで完成された、との事。
かの「フィンガルの洞窟」もこのスコットランド旅行で生まれた作品だが、若書きの長所にあふれている。しかし、もしこの交響曲が同時期に書かれたとしたらここまでの深みは無かったろう。ケルトびいきのせいかもしれないが、メンデルスゾーン交響曲では一番気に入った。他の指揮者でも聴いてみたくなる曲。