クレンペラーの「スコットランド」「イタリア」

メンデルスゾーン 交響曲第3番イ短調スコットランド
クレンペラー指揮  フィルハーモニア管弦楽団(1960)
前回「他の指揮者でも聴いてみたくなる」と書いた「スコットランド」であるが、クレンペラーが名演との事。クレンペラーは奇演もあるが、基本的に名盤と言われたものに外れはないので廉価のユーズドで購入
この時期のクレンペラーにしては、さほど遅くないのだが、ボリューム・コントロールが抜群の堂々たる演奏。調子が乗らないのか前半はやや中だるみ感がある部分もあるが、楽章が進むにつれて徐々に調子が上がってくる。最終楽章のぐっとテンポを落としたコーダによって、感動が頂点に達する。
しかし、前回のサヴァリッシュ盤も充分名演であると思う。特に前半はクレンペラーよりサヴァリッシュ盤を採るかもしれない。
さて、クレンペラーには、なんと第4楽章に自作のコーダを演奏したライブ音源があり、それがまた名盤だとか・・・・買わないではいられないではないかっ。でもちょっとお高い(涙)

 

クレンペラー指揮  フィルハーモニア管弦楽団(1960)
スコットランド」のカップリングである。
抒情性を一切廃した、緊張感切迫感あふれる演奏で、これはこれでまた名演の部類に入るであろう。けっしてテンポが速いわけではないのに緊張感を出せる、というのがクレンペラークレンペラーたる所以である。