完本・梅干と日本刀

完本・梅干と日本刀 樋口清之
樋口清之氏の「梅干と日本刀」を初めて読んだのは学生時代だったろうか。何年か前に再度入手しようとしたがその時はかなわず、お弟子さんが遺稿をまとめた、という「新・梅干と日本刀」しか入手できなかった。
最近またふと思い出して調べたら、シリーズ全3冊をまとめた「完本・梅干と日本刀」というのが既に2000年に出ていた(汗)ので慌てて購入。
当時読んでいたのは最初の1冊目だったので、やはりその部分が懐かしい。日の丸弁当が肉体労働者にとっては理想の昼食だ、というのはこの本で知ったのだ、と思い出す。
日本人は、ほっておくと自己卑下に陥りやすい国民性を持っている(反省心が強いとも言えるが)。なので、時折こういった、日本人の、日本の風土に根差した英知、自然を征服するのではなく、自然に順応してゆく英知、というものを思い出さなければいけないな、とつくづく思う。