ハイドン 交響曲第52番~第54番

ハイドン
交響曲第52番
交響曲第53番「帝国」
交響曲第54番
アダム・フィッシャー指揮 オーストリアハンガリーハイドン管弦楽団(1990)
第52番はシュトゥルム・ウント・ドラング期の作品である。ハ短調であるが、冒頭の主題の面白い事!未だにハイドンには驚かされる。っていうか、ハイドンがこんなに驚かせてくれる作曲家だったことを、この歳まで知らなかったなあ。
メヌエットの音型も面白い。
53番の「帝国」というタイトルの由来は不明だそうだが、第1楽章の特徴的な音型をはじめ、堂々たる印象を与える曲ではある。
54番も堂々としているが、アダージョメヌエットの繊細なバイオリン・ソロも印象深い。
シュトゥルム・ウント・ドラング期を経て、ハイドンも一皮むけた感がある。
ハイドンもここらでやっと折り返し地点だが、エステルハージ候の為の音楽から、一般大衆、庶民の為の音楽へと進み始めた、という事らしい。
今年中に交響曲は終れるかな。

第52番