テイトの「ジュピター」

モーツァルト 交響曲第41番「ジュピター」
テイト指揮 イギリス室内管弦楽団(1985)
39番、40番同様、ややゆっくり目のテンポで、テヌートたっぷりの、声部のブレンド感が絶妙な演奏であるが、弱奏部のしっとりとした抒情感は、この「ジュピター」という曲にしては珍しいので、大変に新鮮である。モーツァルトのこういう演奏を、自分が気に入るとは思いもしなかったが、新しい世界が広がった。
もっとほかのテイトも聴きたくなってきたが、ブルックナーの9番がある!。どうせなら全曲、それがだめなら、4,5,7,8を録音してほしい。
ベートーヴェンは7番のみ(なぜエロイカが無い!?)ワーグナーのオペラは無いし、シュトラウスも「ばらの騎士」は無く「アレベラ」のみである。肝心のモーツァルトのオペラが無いのはどうしたことだろう!