ティントナーのブル5 発掘音源

ブルックナー 交響曲第5番
ティントナー指揮 ロンドン交響楽団(1969)
年末に発売したての、タワレコ限定盤である。亡くなる寸前に、かのブルックナー交響曲全集の名盤を残したティントナーが52歳の時のBBC放送用音源が発掘された!モノラルであるが、残っていたことに感謝すべきであろう。
さて、全集盤では「若干躍動感にかける」と書いたが
http://hakuasin.hatenablog.com/entry/20061220/p1
こちらは、若さゆえに躍動感は抜群である。しかしその分、ブルックナーではやってはいけない「テンポの変化」が多出してしまった。これはかなりのマイナスである。しかし、それで切って捨てるにはあまりに惜しい演奏で、印象は、かのシューリヒト盤に及ばぬものの、けっこう近い。
上記で書いたように、この盤も全集盤と同率で、シューリヒト、クナ(ミュンヘン・フィル盤)の次に位置づけたい。
しかし、久々のブルックナーはやはりいいなあ。しかし、ブルックナーを聴き始めると、しばらくブルックナー・オンリーになってしまうから要注意なのだが。