ヤングの ブルックナー 交響曲第6番

ブルックナー  交響曲第6番
シモーネ・ヤング指揮 ハンブルクフィルハーモニー管弦楽団(2013)
昨年末に、ヤングのブル6が発売されていた。
今までに書いたブル6の記事はこちら
朝比奈隆
http://hakuasin.hatenablog.com/entry/20080210/p1
レーグナー盤
http://hakuasin.hatenablog.com/entry/20080210/p2
チェリビダッケ
http://hakuasin.hatenablog.com/entry/20090208/p1
クレンペラー
http://hakuasin.hatenablog.com/entry/2012/06/30/070319
上記でも書いたが、昔は「第1楽章の第1主題がまるで安っぽいハイウッド映画のテーマ曲みたいに聴こえ」たのだが、その原因の一つに、その第1主題の伴奏の弦のシャッフル的刻みがある。ここを、シャキシャキやればやるほど安っぽさが増す。
ヤングはここの部分にテヌートを利かせ、のっそりと演奏させることにより、結果的に「安っぽさ」の払拭に成功している。こういうやり方があったのか!と目から鱗。
全体として抒情的かつ真摯な演奏はいつものヤング節で、愛聴盤の一つに加えたい。