ヤングの「神々の黄昏」

ワーグナー「神々の黄昏」
シモーネ・ヤング指揮 ハンブルク州立歌劇場管弦楽団(2010)
デボラ・ポラスキ(ブリュンヒルデ
クリスティアン・フランツ(ジークフリート
ジョン・トムリンソン(ハーゲン)
ローベルト・ボルク(グンター)
ヴォルフガンク・コッホ(アルベリヒ)
アンナ・ガブラー(グートルーネ)
ペトラ・ラング(ヴァルトラウテ)
デボラ・ハンブル(第1のノルン)
クリスティーナ・ダミアン(第2のノルン)
カーチャ・ピーヴェク(第3のノルン)
ユン・リー=ハ(ヴォークリンデ)
マリア・マルキーナ(ヴェルグンデ)
アン=ベス・ソルヴァング(フロスヒルデ)
序幕の3人のノルンから「夜明け」まではうっとりするほど美しかったが、ジークフリートブリュンヒルデの二重唱のクライマックスから「ラインの旅」はテンポを上げ過ぎの感あり。ヤング盤はクラウス盤に似ているのかな、と思い始めていたのだが、そこのところも似てしまったのは残念。
しかし、その後の展開は語弊があるかもしれないが、実に軽やかで美しく楽しい。今までの3作もそうだったが、ヤングの指揮は「指環」が実は楽しい娯楽作品であることを思い出させてくれる。
歌手陣はやはりハーゲンのトムリンソンが頭一つ抜きん出ている印象を受ける。