内田康夫「後鳥羽伝説殺人事件」

内田康夫「後鳥羽伝説殺人事件」
内田康夫の第3作目にして「浅見光彦」初登場作品である。ウィキペディア等では「浅見光彦シリーズ第一弾」としているが、作者は当初「平家伝説殺人事件」までの2作で浅見光彦の登場を終えるつもりで書いていて、編集者や読者の要望でシリーズ化となったために、それ以降の作品とはだいぶ雰囲気も違うので、個人的には「浅見光彦シリーズ」とは分けてとらえるべきだと思う。忘れていたのか、不勉強だったのか、浅見光彦には過去に犯罪がらみの事故死をとげた妹がいたとは知らなかった・・・・・(汗)
犯人は意外であるが、パターンと言えばパターン。作中早いうちに犯人が登場していなければならない、という鉄則からすると、けっこう早めに気付いてしまったりする。