クナッパーツブッシュの「ニュルンベルクのマイスタージンガー」その1

ワーグナーニュルンベルクのマイスタージンガー
クナッパーツブッシュ指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(1950 1951)
ハンス・ザックス:パウル・シェフラー
ヴァルター:ギュンター・トレプトウ
エヴァ:ヒルデ・ギューデン
マグダレーネ:エルゼ・シュルホフ
ダーヴィト:アントン・デルモータ
ベックメッサー:カール・デンヒ
ポーグナー:オットー・エーデルマン
フォーゲルゲザング:フーゴー・マイヤー・ヴェルフィング
ナハティガル:ヴィルヘルム・フェルデン
コートナー:アルフレート・ペル
ツォルン:エーリッヒ・マイクート
アイスリンガー:ヴィリアム・ヴェルクニク
モーザー:ヘルマン・ガロス
オルテル:ハラルト・プレーグルヘフ
シュヴァルツ:フランツ・ビールバッハ
フォルツ:リュボミール・パンチェフ
夜警:ハラルト・プレーグルヘフ
やっとのことで、クナのマイスタージンガーである。
http://hakuasin.hatenablog.com/entries/2015/02/09
上の文章から5ヶ月近くたってしまった(汗)
スタジオ録音としては世界初の「マイスター」であるが、アナログ時代何枚組だったんだろう(汗)
このように、マイスタージンガーの事を書くときは、必ずと言っていいほど「長い」と書いてしまうのだが、先日、復習のためにシュタインのバイロイト盤の映像を見た時も思ったが、長いと思うのは、聴く(見る)前と、聴いた(見た)後だけで、聴いている(見ている)最中は、気持ちいい音楽なので、あまり長いと感じないことも事実。しかし、1日1時間程度しか時間がとれないので、確実に4日は経っているわけだが。
前奏曲は、前半が前につんのめるようなテンポがクナにしては珍しいか。しかしクライマックス直前にぐっとテンポを落とすカタルシスは、やはりクナ以外の何ものでもない。
主部に入ると、スタジオ録音で長さの制限があるのか、クナにしてはかなり快速なテンポ。
ザックスの「諦念の動機」による第3幕への前奏曲が「パルジファル」を思わせる静謐な名曲である事を改めて認識した。
歌手陣はやはりデルモータが嬉しい。
主役のシェフラーは、いつもより明るい発声で、味わい深い歌唱。
他も当時のオールスターキャスト。