クナッパーツブッシュの「ニュルンベルクのマイスタージンガー」その3

ワーグナーニュルンベルクのマイスタージンガー
クナッパーツブッシュ指揮 バイエルン国立歌劇場管弦楽団(1955)
ハンス・ザックス:フェルディナント・フランツ
ポーグナー:ゴットロープ・フリック
ヴァルター:ハンス・ホップ
エヴァ:リーザ・デラ・カーザ
ダヴィッド:パウル・クーエン
マグダレーネ:ヘルタ・テッパー
ベックメッサー:ハインリッヒ・プフランツル

クナッパーツブッシュ大全集」として購入したこの演奏は、前奏曲だけ聴いていた。
http://hakuasin.hatenablog.com/entry/20101022/p2
1952年盤に比べると、ライブならではの躍動感は変わらないが、だいぶすっきりした印象がある。良く調べたら、元々放送用音源とのこと。前奏曲の異常なスピードは、聴いている人を飽きさせないためだったか?放送時間内に収めるためだったのか?やはり、普段のクナとはどこか違うと感じたのはそのせいか?
フランツはエーデルマン同様バリバリのバスだが、エーデルマンは男前に変身したがフランツはいつも通り(笑)なのでちょっと重たいザックスである。
「指環」のミーメでお馴染みのクーエンの芸達者ぶりもうれしい。デルモータとは両極のダヴィッドである。
他の歌手も相変わらず豪華。
個人的には僅差で、迫力に勝る1952年盤を採りたい。