チャイコフスキー 交響曲第1番「冬の日の幻想」

チャイコフスキー 交響曲第1番「冬の日の幻想」

フェドセーエフ指揮、モスクワ放送チャイコフスキー交響楽団(1989)
チャイコフスキー・エディションにやっと着手した。
http://hakuasin.hatenablog.com/entries/2015/01/29
チャイコフスキーと言えば、交響曲第6番「悲愴」であり、3大バレエ音楽であり、ピアノとヴァイオリンの2大チャイコンであり・・・といったところが一般のイメージであろうし、私もそうだった。
なので、60CDも、オペラやボーナスとして多数収録された歴史的録音のチャイコン目当てで、交響曲は知識を増やす程度のつけたりとして考えていた。
しかし、さらっと聴くつもりて聴いてみた1番が、ものすごくしっくりた。第4楽章の序奏部の後からが、いわゆる交響曲のフィナーレ的どんちゃん騒ぎに堕しているが、それまでは大変楽しめた。
チャイコフスキーというのはロシアの作曲家にしては独墺色が強いので、後続のロシアの作曲家は反面教師として民族音楽色を強めた、というのが私の時代の一般的な認識でああったと思う。
しかし、この1番は、独墺色よりも、スラブ的ではないのだが、何か別の民族の香りがする。あえていえば北欧色であろうか。(だからしっくり来たのかな)
26歳の時の作品であるが、こういったあまり有名で無い曲にこういうしっくりくる作品があるかもしれない、と思うとこれから聴いてゆくにあたって期待が高まってしまう。今までのチャイコフスキーのイメージにとらわれずに聴いていきたい。