シベリウス 交響詩「森の精」

シベリウス 交響詩「森の精」
ヴァンスカ指揮 ラハティ交響楽団
8月にヴァンスカのシベリウスの新録音を聴いたきっかけで、土日の朝ドライブのBGMがシベリウスのヘビロテになっていた。好きな作曲家の1位はブルックナーで不動ではあるが、シベリウスはそれに肉薄していることは確か。
で、出世作「ファンランディア」以前の20代の作品である「森の精」を久々に聴いたのであるが、以前聴いた時も、あまり情報が無くて漠然と「森の精」をイメージした作品かと思っていた。しかし、約20分の曲の前半のほとんどが、かなりテンポが速く「森の精」のイメージとは違う。今回ようやく情報を得たのだが、ある詩人の作品(詩なのか劇なのかわからないが、ウィキペディアでは劇付随音楽となっているから劇かもしれない)に曲を付けたもので、ストーリーがあったのだ。それなら納得。
この曲、前半の速い部分はミニマルの萌芽を感じさせるし、後半も後期の交響曲に似たフレーズや展開があるので、コアなシベリウス・ファンには興味深いと思う。
ただし、他にもあるのかもしれないが、私が知る限りヴァンスカ盤しか録音が無い。