チャイコフスキー 交響曲第2番「小ロシア」

シモノフ指揮 フィルハーモニア管弦楽団(1989)
久々のチャイコフスキー・エディションである。
そもそも作曲順に、交響曲管弦楽曲、オペラを聴いていこうとしていたが、途中でオペラに集中し、さて戻ろうかという時に、ドホナーニのブルックナーを聴いてしまったがために、長いブルックナー・リハビリに入ってしまい、交響曲管弦楽曲としてはほぼ半年ぶりとなてしまった。(長い前置き)
交響曲第2番は、チャイコフスキー32歳の時の作品で、ウクライナ民謡を使用している事から音楽評論家が「小ロシア」と名付けたとの事。
初演で大好評だったのにもかかわらず、本人による大改訂が行われた。こちらはその改訂版。
第1楽章主部は、かの「悲愴」の先取りのようなダイナミックさと複雑さ、それ以降はチャイコフスキーらしいチャーミングさに満ちている。フィナーレは第1番同様
http://hakuasin.hatenablog.com/entry/2015/08/14/090252
お祭り騒ぎの感があるが、これは当時の交響曲の決まりだからしょうがないのだろう。
しかし、個人的には第1楽章の序奏部が非常に内省的で、シベリウスブルックナーの香りがして、一番気に入った部分であった。