レジーナ・レズニクのオペラ・アリア集

レジーナ・レズニク「ドラマティック・シーン&アリア」"Dramatic Scenes & Arias"
というわけで
http://hakuasin.hatenablog.com/entry/2016/10/25/060135
レジーナ・レズニクのアナログ時代に録音されたアリア集に、全曲盤からの抜粋を加えた2CDセットを購入。
内容は
CD1
ビゼーカルメン」より定番の「ハバネラ」「セギディーリャ」「ジプシーの歌」「ダイヤモンド、スペード...死!」
ダウンズ指揮のオペラ・アリア集より
ビゼーカルメン」より第4幕ラスト・シーン
シッパース指揮全曲盤より(購入済み、未聴)
ヴェルディ「仮面舞踏会」より「地獄の王よ(ウルリカ)」
バルトレッティ指揮全曲盤より
ヴェルディイル・トロヴァトーレ」より「足かせをつけられ(アズチェーナ)」
ヴェルディドン・カルロ」「呪わしき美貌(エボリ公女)」
ヴェルディファルスタッフ」恐れ入ります!(クイックリー夫人)」
以上3曲、ダウンズ指揮のオペラ・アリア集より
J・シュトラウスII「こうもり」「お客を呼ぶのはわたしの趣味で(オルロフスキー公爵)」
カラヤン指揮全曲盤より
レハールメリー・ウィドウ」「さあ、マキシムへ行こう(ゾーゾ)」
ボニング指揮全曲盤より
フォレスト「キスメット(ミュージカル)」より2曲(ラルーメ)
マントヴァーニ指揮全曲盤より
CD2
チャイコフスキースペードの女王」より抜粋(伯爵夫人)
ロストロポーヴィチ指揮全曲盤より
http://hakuasin.hatenablog.com/entry/2015/10/29/044700
チャイコフスキー「オルレアンの少女」「森よ、さらば!(ジャンヌ・ダルク)」
ダウンズ指揮のオペラ・アリア集より
ワーグナートリスタンとイゾルデ」より抜粋(ブランゲーネ)
ショルティ指揮全曲盤より
http://hakuasin.hatenablog.com/entry/2016/05/06/043424
ワーグナーワルキューレ」より1曲(フリッカ)
ダウンズ指揮のオペラ・アリア集より
R・シュトラウスエレクトラ」より抜粋(クリテムネストラ)
ショルティ指揮全曲盤より
買ってみると「スペードの女王」と「トリスタンとイゾルデ」がまるかぶりだったが、ショルティの「エレクトラ」はニルソンが主役ということもあり全曲盤を買う予定は無いので助かる。
「キスメット」は日本ではあまり知名度は無いが、アメリカのブロードウェイ・ミュージカルで映画化もされている有名曲らしい。「ボロディン」のメロディを借りた「アラビアン・ナイト」もの、という、まあ白人のエキゾシズムではある。しかし、マントヴァーニ唯一のミュージカル録音ということで、ある意味貴重。
さて、これだけたっぷりとレズニクが聴けて大満足なのだが、それだけでは能がないので一言。
アリア集からのカルメンは、レズニクは大変繊細に歌っている。例えばカラスあたりの、あだっぽくこぶしを強調させる歌い方に慣れた身としては、最初物足りなく思ったのだが、レズニクは逆に、彼女以前に一世を風靡したカラスのアンチテーゼとして、この歌い方を選んだのかもしれない、と思ってちょっと納得した。さて、全曲盤ではどうなっているか・・・楽しみである。