ホルライザー のブルックナー 交響曲第4番「ロマンティック」 ステレオ盤(とモノラル盤との比較)

というわけで
http://hakuasin.hatenablog.com/entry/2016/11/17/045011
http://hakuasin.hatenablog.com/entry/2016/11/18/120616
ホルライザーの「ロマンティック」のステレオ盤を、我慢できなくて買ってしまう。
買ってびくりしたのが、まず日本制作であること。そして、オープン・リール・テープからの復刻であること。つまりはアナログ時代のLP発売がなかったのだ!!!
さて、ステレオで再度聴き直すと、なんか様子が違う。たぶん最新の技術で元のテープからリマスターしたのであろうが、音がクリアすぎて耳障りな部分がある。元のテープの劣化の部分もクリアすぎるがゆえに生々しく目立ってしまう。
再々度モノラル盤を聴くと、劣化等が目立たないようにわざわざモノラルにミックスしたような気がしてくる。さらに人工的なのかもしれないが若干のエコーがかかって耳障りな部分をカバーしている。
モノラルの廉価セット発売が2011年、こちらのステレオ盤は2012年であるが、かのクナッパーツブッシュブルックナー交響曲第8番の、ウェストミンスターによるリマスターと日本によるリマスターの関係に非常によく似ている気がする。つまりは、リマスターに対する考え方が海外と日本では違うのだろう。
日本は、とにかく元々の音をクリアにする。海外は、元の演奏の良さを損なわないように、ある程度手を加える事も辞さない。そんな気がする。
心情的には、あまり手を加えてほしくないのだが、もし、最初にこちらのステレオ盤を聴いたなら、前回のような感動はなかったのかもしれない、と思うとなんか複雑な気分になる。これもクナのブル8の時といっしょだな。