シュヒターの「新世界より」と「モルダウ」

というわけで
http://hakuasin.hatenablog.com/entry/2016/12/14/050523
シュヒターのNHK交響楽団、初お目見えの演奏を含む2CDセットを購入。
内容は
CD1(ステレオ)
ドヴォルザーク 交響曲第9番新世界より
レスピーギ 交響詩「ローマの松」
ヴィルヘルム・シュヒター指揮 NHK交響楽団(1959)
CD2(モノラル)
ドヴォルザーク 交響曲第8番
スメタナ 交響詩モルダウ
ドヴォルザーク スラヴ舞曲 第10番
ヴィルヘルム・シュヒター指揮 NHK交響楽団(1959)
で、まずは「新世界より」から聴く。
フリッツ・ライナーも真っ青の峻厳、かつ激烈な演奏である。「キャッチャーな曲ほど真摯に演奏しなければならない」という私の持論を証明してくれる演奏がまた増えた。
しかし、やはり若干音が悪いし、当時のN響の実力からか、シュヒターの要望に応えきれていない感があるのが実に惜しい。

次は「モルダウ
こちらはモノラルのせいか「新世界より」で感じられた音の悪さがカバーされている感じで、最初こちらもステレオだったらよかったのに、と思っていたが、モノラルで正解だったかもしれない。
演奏は、フリッチャイを思わせる峻厳さで、フルトヴェングラーの流麗さも併せ持っている。私にとっての「モルダウ」のベストを争うこの2盤の一角に、このシュヒター盤も喰い込んできたぞ!