フォーレ 室内楽全集について(フォーレについて その2)

フォーレ 室内楽全集(5CD)
カプソン兄弟
ルノー・カプソン(Vn)
ゴーティエ・カプソン(Vc)
ニコラ・アンゲリッシュ(p)
ミシェル・ダルベルト(p)
ジェラール・コッセ(Vla)
エベーヌ四重奏団 他
フォーレの得意分野である室内楽の全集を入手したのでこれから聴いてゆく。


ちなみに、フォーレの作風は「初期」「中期」「後期」に分けられ、以前ご紹介した

「ひとつひとつの音を保ちながら、和声をより流動的に扱うことにより、拍節感は崩れ、内声部は半音階的であいまいな調性で進行するようになる。こうした微妙な内声の変化のうえに、調性的・旋法的で簡素な、にもかかわらず流麗なメロディをつけ歌わせるというのが、フォーレの音楽の特色となっている。」

というのは中期にあたる。
http://hakuasin.hatenablog.com/entry/2017/07/03/045828

初期は、素直で美しく親しみやすい音楽。
後期は、耳の障害から音域が狭まり調性感が希薄になりながらも、スケールの大きさや深い精神性を持つようになる。

今まで聴いてきた中で言うと、「レクイエム」や「ペレアスとメリザンド」は中期、幻想曲ト長調、歌劇「ペネロプ」は後期にあたる(「マスクとベルガマスク」は前に書いた通り、作曲は晩年だが、初期や中期の曲の焼き直しが多い)