コルボのモーツァルト「レクイエム」(ジュスマイヤー版)

モーツァルト「レクイエム」
ミシェル・コルボ指揮 リスボングルベンキアン管弦楽団・合唱団(1975)
エリー・アメリング(S)
バーバラ・シェーラー(A)
ルイ・デヴォー(T)
ロジェ・ソワイエ(B)

というわけで、コルボのモーツァルト「レクイエム」(旧盤)である。わざわざ「ジュスマイヤー版」としたのは、新盤が「バイヤー版」だからである。
この演奏は、オケも合唱も違うのに受ける印象がフォーレの「レクイエム」(旧盤)とよく似ている。この時期のコルボは、ある種神がかり的な独特の音空間を作っていたのだ、ということがよくわかる。そして徐々に演奏が精緻になる分、もっと現実的な音空間になっていくのがフォーレの「レクイエム」の新盤を聴くとわかるので、たぶん、モツレクの新盤もそうなってくると思われる。