トスカニーニのベルリオーズ「ロメオとジュリエット」

ベルリオーズ 劇的交響曲「ロメオとジュリエット」
トスカニーニ指揮 NBC交響楽団(1947/2/9 16)
グラディス・スウォザート(Ms)
ジョン・ガリス(T)
ニコラ・モスコーナ(Bs)
ピーター・ウィロウスキー合唱団

ベルリオーズ 劇的交響曲「ロメオとジュリエット」第2部
トスカニーニ指揮 NBC交響楽団(1947/2/17)

というわけで、トスカニーニベルリオーズ「ロメオとジュリエット」であるが、その前にひとつ。
日本のウィキペディアではこの曲を7部構成としているが、海外のウィキペディアやこのCDのクレジットを見ると3部構成になっている。
すなわち、日本のウィキペディアで言うところの第1部がPART1 、第2部~第4部がPART2 、 第5部~第7部がPART3 となっている。このブログでは海外ウィキペディアに従う。
近い日付で全曲と第2部が録音されているが、共にカーネギー・ホールにおけるライブだが、全曲は放送用を前提とした録音である。「愛の場面」を含む第2部はオケのみで演奏可能なので、単独で演奏会で演奏されることもあるようだ。ただし、この録音では終曲の「マブのスケルツォ」が省略され「愛の場面」で終わる。
先日、この曲は長い、と書いたが(約90分強)実際に聴いてみると飽きを来させない展開で長さを感じさせない。その分俗っぽいと言えば俗っぽいのだが、そこを責めてはベルリオーズにとっては「角を矯めて牛を殺す」の類であろう。合唱と独唱付きなので、オペラやオラトリオの変形とも言えるし、プレ・ワーグナーといった趣きもあり、個人的には気に入った。いずれステレオでも欲しいところ。
第2部のみの方が若干テンポが速くその分ダイナミックさもやや強い気がする。