ベルリオーズ 交響曲「イタリアのハロルド」

ベルリオーズ 交響曲「イタリアのハロルド」
トスカニーニ指揮 NBC交響楽団(1953)
カールトン・クーリー(Va)
ミュンシュ指揮 ボストン交響楽団(1958)
ウィリアム・プリムローズ(Va)

バイロンの詩に基づくストーリーを持つ、ヴィオラ独奏付きの交響曲である。
幻想交響曲のような派手さが少ない分、味わい深い作品になっている。
20世紀になって忘れられたこの曲をさかんに取り上げたというトスカニーニは、さすがに自家薬籠の安定感である。
ミュンシュ盤は、トスカニーニ盤に比して、若干激しめな演奏。
ミュンシュ盤のヴィオラ奏者プリムローズは

トスカニーニにこの曲を完璧に手の内に入れておくよう言われ、それ以降この曲の演奏の初期のスペシャリストとして活躍した。(ウィキペディアより)

とのことで、そういう因縁のある二人の演奏の両方が手元にある、というのも感慨深い。