クリュイタンスのベルリオーズ 「キリストの幼時」

ベルリオーズ 宗教的三部作「キリストの幼時」
アンドレ・クリュイタンス指揮 パリ音楽院管弦楽団(1965 1966)
ルネ・デュクロ合唱団
ビクトリア・デ・ロス・アンヘレス(S)
ニコライ・ゲッダ(T)
ロジェ・ソワイエ(Br)
クサヴィエ・デプラス(Bs)

ネット情報によると、「悪意に満ちた偏見と先入観に基づく酷評に悩まされた」ベルリオーズがこの作品の一部を「教会で発見された16世紀の作曲家の作品」として発表、批評家はそれを見抜けず絶賛、それでベルリオーズは溜飲を下げたとか。
しかし、なんとまあしっとりとした感動的な音楽であり演奏であろうか。
当時の批評家を笑えないのは、私もベルリオーズには偏見があって聴かず嫌いだったことは否めない。何しろ謳い文句が「管弦楽の拡大」とか「華やかな管弦楽法」とかで、しかもフランス音楽である(これも偏見)なので、いかにも外面的な中身の無い音楽だという先入観を持ってしまった。この曲とか「ファウストの劫罰」とか、普通にいい(っていうのも変な書き方だが)曲がある事を知らずにこの年まで来て、随分損をした。
第3部第1曲 2本のフルートとハープのためのトリオ

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