ミュンシュのベルリオーズ「キリストの幼時」

ベルリオーズ「キリストの幼時」
シャルル・ミュンシュ指揮 ボストン交響楽団(1956 CDには1957とある)
チェーザレ・ヴァレッティ(T)
フローレンス・コプレフ(A)
ジェラール・スゼー(Br)
ジョルジョ・トッツィ(Bs)
ルシアン・オリヴィエ(Br)
ニュー・イングランド音楽院合唱団
ベルリオーズ名演集」という10CDの非常に廉価なBOXセットがあるのだが、ベルリオーズ聴き始めの頃買おうか迷っていた。廉価なのは1950年代の演奏が中心でモノラルを含んでおり、その時欲しかった「ロメオとジュリエット」もモノラルなのでとりあえずやめておいた。
しかし、ここまでベルリオーズをいっぱい聴くようになってくると、このBOXの納められた演奏がけっこう名演である事も知って、廉価でもある事だし買ってしまった。
今は「キリストの幼時」を聴いてきているので、まずは「キリストの幼時」から。
いかにもこの時期のミュンシュらしい、一気呵成の迫力に満ちたロマンティックな演奏で、これはこれで「あり」だと思う。
実は先日、久々に「オペラ名作名演全集」をベルリオーズを確認するために紐解いた。ベルリオーズは「トロイアの人々」(トロイ人)と「ファウストの劫罰」が取り上げられていた。「ファウストの劫罰」はオペラではないが、オペラ形式の上演もある、ということなのだが、欄外扱いでこの「キリストの幼時」も取り上げられていた。こちらはオペラではないしオペラ形式の上演も無いので欄外なのだが、オペラでは無いという理由でこの名曲をこの本から落とすに忍びない、という著者の思いが垣間見られる。そして、名演として第一に先日のクリュイタンス盤、そして次にこのミュンシュ盤が取り上げられていた。このB0Xのおかげでミュンシュ盤も入手できたので非常にラッキーだった。