某国のガールズ・グループと後宮制度

少し前に、娘が某国のガールズ・グループのダンスを見て(正確にどう言ったかは覚えていないが)あまりにも性的な衣装や動きについて「なぜ?」と疑問を呈した事があった。娘ぐらいの年頃にとってはかなり不快だったようだ。これもある意味セクハラである。
その時はうまく答えられなかった(というか、あまり過激な言い方をしたくなかった)のだが、これは民族性や今までの歴史的背景があるように思う。
某国とその某国に多大な影響を及ぼした某大国では、歴代皇帝には大規模な後宮制度があり、例えば奴婢的な踊り子であろうとも、皇帝の目にとまれば、正妃は無理にしても一躍「妃」「夫人」といった位に登れるし、世継ぎを生んだとなれば国をも支配できる可能性がある。となると踊り子たちは皇帝の目にとまるよう見た目も踊りも、性的にアピールできるよう多大な努力を払った事だろう。
翻ってわが国では、あまり天皇や将軍が踊り子を多数はべらせて宴会、等というイメージが(全くなかったわけでは無かろうが)ほとんどない。
それに代わって存在するのが源氏物語の紫の上のように、少女を自分の好みの女性に育てる、といったある種ロリコン的な価値観である。(これもあまり誉められたものではないが)
某国では日本のアイドル・グループと自国のガールズ・グループのダンスのレベルを比較してディスったりする事があるが、そもそも求めいているものが日本と某国では女性芸能人に求めるものが違うのだから比べる事自体に無理がある。
日本では、超美人でなくても、ダンスがうまくなくても、身近にいてくれるような女性を求め、某国ではとにかく超美人でセクシーさを求める。民族性や歴史的背景の違いだ、というのはこういう事で、どちらがどうとも言えないはずであるが、某国の方はある意味「女性の物化」として女性差別、セクハラに属する価値観で、今ではもう既に時代遅れだと思われる。それが証拠に某国では現代では考えられない女性差別が残っているらしい。(だからこそ、ああいうガールズ・グループが成立しているとも言えるが)