ベルリオーズ 歌劇「ベアトリスとベネディクト」

ベルリオーズ 歌劇「ベアトリスとベネディクト」
ジョン・ネルソン指揮 リヨン歌劇場管弦楽団&合唱団(1991)
スーザン・グラハム(S)
ジャン=リュック・ヴィアラ(T)
ジル・カシュマイユ(Br)
シルヴィア・マクネアー(S)
ヴァンサン・ル・テキシエ(Bs)

トロイアの人々」より後の作品で、ベルリオーズ最後の大作。シェイクスピアの「空騒ぎ」を原作とする喜劇。
ドミンゴがいるバレンボイム盤を避けて(笑)語りやナレーションのカットが無く、また比較的購入しやすかったネルソン盤を購入。
物語は大雑把に言うと、惹かれ合っているのに意地を張っていつも罵り合っているカップルを、周りが計略で結婚にまで導いてしまう、というなかなかに愉快な話。
話は愉快でも音楽はとてつもなく美しい。もしかしたら当時の聴衆にとって、喜劇なのに美しすぎて受けなかったんだろうか。
先日の「ベンヴェヌート・チェッリーニ」で、ベルリオーズは同時代の無理解に苦しんだと書いたが、この「ベアトリスとベネディクト」のウィキペディア

時代に先行したため、同時代人の無理解に苦しんだベルリオーズのオペラだが、21世紀に至って上演回数は英語圏を中心に増加している。

と、しっかり書いてあった(汗)
上演回数が増えたのだから、ソフトももっと増えてほしいものだ。
これで、長かったベルリオーズ・サイクルも一段落。年内にけりをつけられて一安心。