ディーリアス ヴァイオリン協奏曲 4種

ディーリアス ヴァイオリン協奏曲

デイヴィス指揮 ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団(1976)
ユーディ・メニューイン(Vn)

ハンドリー指揮 ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団(1981)
ラルフ・ホームズ(Vn)

マッケラス指揮 ウェールズ・ナショナル・オペラ管弦楽団(1991)
タスミン・リトル(Vn)

ティントナー指揮 シンフォニー・ノヴァ・スコシア(1991)
フィリップ・ジョキッチ(Vn)

先日触れたディーリアスの3つのBOXであるが(EMI盤 18CD デッカ盤 8CD ヘリテイジ盤 7CD)意外にも「ラ・カリンダ」等の人気の小品以外、3つ共に共通して収録されている曲が無い。
そんな中、ヴァイオリン協奏曲のみがティントナー盤
http://hakuasin.hatenablog.com/entry/2018/06/11/045805
を含めて4種揃う事になった。

今回改めて気づいたのだが(あくまで個人的な意見)ディーリアスの音楽は、例えばワーグナーのように外面的に聴き手を積極的に征服しようとする音楽ではなく、さりげなく聴き手の内面に忍び寄ろうとする音楽な気がする。
そういう意味で両極なのがメニューイン盤(EMI)とティントナー盤で、若い頃よりはましだがメニューインはまだまだ(いわゆる)やにっこい演奏で、ディーリアスにはそぐわない気がする。
ティントナーはあくまでも押しつけがましさの無い、無為の為の演奏だがテンポが最も遅く、初めて聴くにはとっつきにくいかもしれない。
ホームズ盤(ヘリテイジ)リトル盤(デッカ)は両者の中間に位置する。リトル盤は4種の中では最もテンポが速い分音楽がわかりやすいので最もとっつきやすい演奏かもしれない。
個人的にはティントナー盤をとるが、一般的にはホームズ盤、リトル盤がお勧め。