ディーリアス ピアノ協奏曲 3種

ディーリアス ピアノ協奏曲

ハンドリー指揮 ロイヤル・リヴァプールフィルハーモニー管弦楽団(1994)(EMI)
ピアース・レイン(pf)

ギブソン指揮 ロンドン交響楽団(1969)(デッカ)
ジャン=ロドルフ・カールス(pf)

デル・マー指揮 ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団(1990)(ヘリテイジ)
フィリップ・フォーク(pf)

グリーグと親交のあったディーリアスが、1888年のロンドンで、グリーグ本人が演奏するかのピアノ協奏曲を聴いて影響を受けて作曲したもので、元々は「ピアノと管弦楽のための幻想曲」(1897)だったものが、改訂を経てピアノ協奏曲の形になったのが1904年、さらに改訂をし、最初の改定で書き足されたものを廃棄して、最初の版に近いものが完成したのが1907年、との事。
以上がウィキペディアからの情報で、漠然と1897年版と1907年版が1楽章形式、1904年版が3楽章形式かと思った。

だが、通販サイトのアンドリュー・デイヴィス盤の説明に

現在では1907年に初演された「1楽章形式」のヴァージョンで演奏されることの多いディーリアスのピアノ協奏曲。アンドリュー・デイヴィスとハワード・シェリーは、1897年に作曲された「3楽章形式」の原典版を採用。

とあって、1897年版が1楽章形式なのか、3楽章形式なのかわからなくなった。
3種のBOXに収められているのは、ハンドリー盤がトラックが3つ、ギブソン盤とデル・マー盤がトラックが1つ、しかし何回か聴いてみたがすべて同じ版のように聴こえる(違ったらごめんなさい)が、どの版かはわからない。
この曲は、聴きなれると妙な推進力があってちょっとはまってくる。
3種の中ではギブソン/カールス盤がちょっと派手派手しい分演奏が若干荒いか。あとの2種は抑制が効いているが、ハンドリー/レイン盤は導入部がせわしない。僅差でデル・マー/フォーク盤を採るか。