ディーリアス(フェンビー編)
舞曲
フルートと弦楽合奏のための2つの小品
ラ・カリンダ
歌と踊り
小管弦楽のための5つの小品
フェンビー指揮 ボーンマス・シンフォニエッタ(1978)(EMI)
エレーナ・デュラン(フルート)
2枚の水彩画(フェンビー編曲)
マリナー指揮 アカデミー室内管弦楽団(1971)(EMI)
マッケラス指揮 ウェールズ・ナショナル・オペラ管弦楽団(1990)(デッカ)
せっかくなのでフェンビー編曲のものの残りを聴く。
ラ・カリンダはヘリテイジBOXでフェンビー指揮が収録されていたが、こちらはフルートがリードをとる編曲。
小管弦楽のための5つの小品を始め、他はピアノ曲からの編曲が多いようだ。
ディーリアスらしいチャーミングな曲揃いだが、「2枚の水彩画」の2曲目が「陽気に、ただし速くなく」と題されているにもかかわらず、どこか妙な暗さを引きずっている不思議な魅力がある。
「2枚の水彩画」についてだけ、聴き比べの感想を書くと、マリナーは透徹性があり、マッケラスはいつもと違って穏やかな柔らかさを持った音作りで、これは両者甲乙つけがたい。