ディーリアス 歌劇「村のロメオとジュリエット」(デイヴィス盤)

ディーリアス 歌劇「村のロメオとジュリエット」

デイヴィス指揮 ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団(1971)(EMI)
マンツ:ベンジャミン・ラクソン(バリトン
マルティ:ノエル・マンギン(バリトン
サリ(子供時代):コリン・マンリー(トレブル)
ヴレンヒェン(子供時代):ウェンディ・イーソーン(ソプラノ)
サリ:ロバート・ティアー(テナー)
ヴレンヒェン:エリザベス・ハーウッド(ソプラノ)
ダークなフィドラー:ジョン・シャーリー=カーク(バリトン
ジョン・オールディス合唱団

ドイツの作家ゴットフリート・ケラーの短編小説「村のロメオとユリア」(岩波文庫が出ている)を原作とした1901年に作曲されたオペラで、スイスの農村を舞台とした、敵対する農夫同士の息子と娘の「ロメオとジュリエット」さながらの悲劇を描く。
音楽的には、中期の始まり(1900)で、ディーリアス独特の息の長い美しいメロディが満載である。
独立して演奏されることが多い第6場前の間奏曲「楽園への道」を始め、管弦楽部分も素晴らしい。
メレディス・デイヴィスの指揮はディーリアスにしては起伏を大きくし過ぎの気もするが、素直に感動できる。
歌手陣であるが、あえて主役二人について言うと、テノールはヘルデン・テノールっぽいのが違和感があり、ソプラノはもっと若々しい声であってほしかった。