プレートルのグノー「ファウスト」

グノー「ファウスト
ジョルジュ・プレートル指揮 パリ・オペラ座管弦楽団&合唱団(1979)
プラシド・ドミンゴファウスト
ニコライ・ギャウロフ(メフィストフェレス
ミレッラ・フレー二(マルグリート)
トーマス・アレン(ヴァレンティン)

ザ・グノー・エディションである。この録音も「オペラ名作名演全集」は推薦盤として挙がっている。が!主役が私の嫌いなドミンゴである(笑)
プレートルは、以前イタリア・オペラの時には、テンポが遅すぎるのでは?と書き、ベルリオーズの時は、のびやかな音作り、と書いた。個人的にはフランス物のほうが相性が良い気がする。この「ファウスト」も伸びやかで実に美しい。これでドミンゴでなければなあ。
ちなみに、最終の第5幕の第1場と第2場の間に演奏される長めのバレエ音楽が、オペラ終了後に収録されている。元々グランド・オペラの慣習に従って後から挿入されたとのこと。独立して演奏されるほどの曲ではあるが、最終幕のドラマの流れを断ち切ってしまっている印象があったので、これはこれでありだと思う。