クリュイタンスの ビゼー 交響曲ハ長調

ビゼー 交響曲ハ長調
クリュイタンス指揮 フランス国立放送管弦楽団(1953)

クリュイタンス・コレクションである。ビゼーがグノーの交響曲をお手本に交響曲ハ長調を書いた、という話から聴きたくなった。ビゼーの生前には演奏されることがなかった、ビゼー16歳の時の作品である。
古典派の様式を押さえながらも、随所にビゼーらしい大胆さが垣間見える。本当に天才だったのだなあ、と思う。36歳の早世が惜しまれる。
この躍動感溢れる曲にクリュイタンスの抜群の推進力は相性がいい。惜しむらくはモノラル録音という事。