レッド・ツェッペリンの話

若い頃、ディープ・パープルのコピー等をしていると、どうしてもレッド・ツェッペリンに対しては、斜に構えてしまっていた。もちろん、嫌いではなかったのだが。
しかし、だんだん年を経てくると、レッド・ツェッペリンハード・ロックの草分けでありながらも、けっして単なるハード・ロック・バンドではなかった事がだんだんわかってくる。
最近、ジミー・ペイジはトラッド・フォーク、ロバート・プラント民族音楽に興味があり、結成当初はそっち方面の音楽をやるという話もあったのだが、ドラムがジョン・ボーナムだったがためにハード・ロック路線を採った、という事も知った。
そうなってくると、ツェッペリンの各アルバムもまた、違った聴き方ができる。
以前から、ツェッペリンのアコースティック曲は好きだったし、解散後のペイジ&プラントの「ノークォーター」も大変納得できる。
http://hakuasin.hatenablog.com/entry/20071027/p2
最近ネット上でこのアルバムを「わけのわからない」と書いていた人がいたが、もうツェッペリンハード・ロックの幻想を抱くのはやめたほうがいいともう。
というわけで、「ノークォーター」を聴きなおしたり、2003年に発売された「レッド・ツェッペリンDVD」を見直したりしている。
そこでびっくりしたのだが(っていうか、ファンの方には申し訳ないのだが)1970年のライブ映像で、ジミー・ペイジのギター・ソロ曲「ホワイト・サマー」がまるでインド音楽でびっくりした。ツェッペリンのアルバムには無いので、調べてみたら、ファンには常識らしいが、ヤードバーズ時代の「リトル・ゲイムス」に収録の曲で、ちゃんと私も持っているのに、よっぽど適当に聴き流していたのかと唖然(汗)ブルース・ロックだ、ハード・ロックだ、の時期に、ちゃんともうこういうことをやっていたのではないか!
追記
ツェッペリンのバラエティーに富んださまざまなリフは、コード系がジミー・ペイジ、メロディ系がジョン・ポール・ジョーンズ作が多かった、という話も目に鱗だ。