「ヒーローズ~トリビュート・トゥ・デヴィッド・ボウイ」キング・クリムゾン

「ヒーローズ~トリビュート・トゥ・デヴィッド・ボウイキング・クリムゾン
大昔は、いわゆるグラム・ロックには興味がなかったのだが、以前にもどこかで書いたが、デヴィッド・ボウイを聴くようになったのは、ロバート・フリップが参加した「ヒーローズ」がきっかけだった。なので、このアルバムや曲には思い入れがあるが、なんとキング・クリムゾンが2017年に追悼盤として「ヒーローズ」のカバーを出していたとは知らなかった!
2016年のライブ録音とのことで、クレジットが無いがいわゆるトリプル・ドラム期にあたる。

http://hakuasin.hatenablog.com/entry/2015/10/08/121713
http://hakuasin.hatenablog.com/entry/2015/10/16/044411

上記でも書いているが、あまり存在意義を感じなかったために、その後のダブル・カルテット期もアルバムは実は買っていない。
しかし、この「ヒーローズ」は文句なく素晴らしい。ジャッコ・ジャクスジクの小器用なボーカルは減点材料だが、そんな欠点をものともしない圧倒的な演奏である。

なぜこんなに迫力があるのだろう、と思ったら、オリジナルでは裏メロ的なフレーズを弾いているベースを、トニー・レヴィンはあえてトニックのビート刻みに徹していたのだ。この効果は大きい。

ちなみに「スターレス」や「イージー・マネー」も収録されているが、上記と同様、こんな「スターレス」や「イージー・マネー」は聴きたくなかった。

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