シベリウス 劇音楽「カレリア」

シベリウス 劇音楽「カレリア」
ヴァンスカ指揮 ラハティ交響楽団(1997)

シベリウスの「カレリア」と言えば、一般には「カレリア組曲」であるが、本来は劇音楽でその後全8曲の組曲に編曲、最終的に現在の全3曲の形に落ち着いた。

以下、ウィキペディアの情報
1893年の初演後まもなく、シベリウス自身はこの曲の譜面を廃却したが、初演を担当したヘルシンキ交響楽団の首席指揮者であったRobert Kajanusが、自筆譜の一部などを保存していた。後年、フィンランドの作曲家カレヴィ・アホによって不足分の譜面が補筆され、1997年にBISレコードによって全曲が世界初録音された

で、このヴァンスカ指揮のものが、上記の世界初録音とされているものである。
「カレリア」の内容であるが、フィン人の発祥の地と言われる「カレリア」の歴史上のさまざまな情景を描くもの。声楽付きで50分に及ぶ大曲である。
以前、シベリウスの劇付随音楽(劇音楽)が素晴らしい、とどこかで書いたが、こちらも各種交響詩に勝るとも劣らない素晴らしさだ。
「カレリア組曲」は、あまりにキャッチャーなメロディのみが残っていて物足りないと言えば物足りない。そういう意味ではこちらの方がお勧め。