ペトリ・サカリのシベリウス 交響曲第7番

シベリウス 交響曲第7番
ペトリ・サカリ指揮 アイスランド交響楽団(2000)

以前「ネット上でもほとんど情報が無い」と書いたペトリ・サカリであるが、購入したシベリウス交響曲全集が日本盤であり、ペトリ・サカリの解説もあった。なんと!彼もヨルマ・パヌラの教え子だというではないか!エサ=ペッカ・サロネンと同年の1958年生まれである。机を並べた事があるんだろうか。
さて、いつもシベリウス交響曲全集を聴き始める時に最初に聴く交響曲第7番からであるが、もう聴き始めから引き込まれた。
オケの響きがいいのは勿論だが、ヨルマ・パヌラのクレルヴォ交響曲の時に書いたどこまでも無理のない自然体の演奏である。こういう演奏を聴くと、今までシベ7はこう演奏してほしい、とかいう個人的なこだわりなぞどうでもよくなってしまう。というか、こういうシベリウスが聴きたかったのだ。
実は、カラヤン、フィルハーモニア管のシベリウスが少し早く到着して、やはり7番を聴き、シベリウスが生前カラヤンについて「自己作品の演奏における最高の解釈者の一人」と言った事も、なんとなくわかったのでそれについて書こうと思っていたのだが、それもどうでもよくなった(笑)シベリウスが現在生きていたら、ペトリ・サカリこそ最高の解釈者と言ったに違いない、と個人的には確信する。
個人的には、同じNaxosのティントナーのシベ7と双璧をなす名盤だと思う。