「サスペリア」と美内すずえ「13月の悲劇」(と、ベルリオーズ)

サスペリア」という映画は、イタリアのプログレ・バンド「ゴブリン」が音楽を担当したという事で昔から気にはなっていたのだが、結局映画を見る機会も、音楽を聴く機会もないまま今まで来てしまっていた。
ストーリーだけでも、と思って調べたら、なんかこの話どこかで見たかも、と思った。
(以下ネタバレあり)
「転校した学校が実は悪魔(魔女)崇拝の学校だった」というオチなのだが、美内すずえの「13月の悲劇」もこういう話だった。
調べたら「サスペリア」は、1977年「13月の悲劇」は1971年の作品である。
「転校した学校が実は悪魔崇拝の学校だった」というアイデア自体は、そう珍しいものではないし、「サスペリア」自体「トマス・ド・クインシーの小説「深き淵よりの嘆息」をモチーフ」にしているとの事なので、その小説(1845年の作品)の中にそういうモチーフがあるのかもしれないと思って調べたら
「彼女は神に反抗する者である。狂気の母でもあり、自殺を教唆する者でもある」
という人物がいて、どうもそれがモデルらしい。
「13月の悲劇」と「深き淵よりの嘆息」の関係はわからないが、どこかでつながってたら面白いな。
ちなみに、「深き淵よりの嘆息」は「阿片常用者の告白」の続編であるが、この「阿片常用者の告白」にインスパイヤされて作曲されたのがベルリオーズの「幻想交響曲」だったとは知らなかった(汗)